腎不全に処方されるACE阻害剤フォルテコール その2(水腎症でした)



ずーーーいぶん前に、みゅーちゃんが飲んでいるACE阻害剤フォルテコールについて書きました。あれからずいぶん日も経ったし、そのエントリーからリンクしていたフォルテコールの添付文書(ノバルティスのサイトのpdfファイル)が無くなっていたりしています。

腎不全に処方されるACE阻害剤フォルテコール 

私自身がずっと気にしていたこと、それは、ずーっと飲み続けて大丈夫なの???ってことです。

みゅーちゃんの場合、

  5歳程度の野良猫を捕獲 → 
  健康診断で血液検査で腎不全の値 → 
  エコーで嚢胞ぽいのが見えるし若いし多発性嚢胞腎かも? → 
  水腎症でしたw 

という推移の間、1年半以上飲んでいるわけです。確かに、最初に高かった血液検査のBUNやCREは、正常値の範囲で落ち着いており、この1年ほどはほとんど変化がありません。



懐かしいね、野良猫だった頃。

みゅーちゃんは、まだ若い体(5〜7歳くらい?)での水腎症という病気です。

最初は腎不全の症状ということで飲み始めたフォルテコールですが、水腎症でも飲んでおくべきなのか?についても獣医さんと相談しました。野良猫だったのを捕獲した直後はBUNやCREが高かったわけですから、水腎症由来の腎不全の症状が出ていたと考えると、やはり飲み続けておくのが良さそうだという結論に至りました。(もしかしらた血液検査の結果は、お薬のおかげではなくて療法食のおかげかもしれませんけれども。)

そんなわけで相変わらず、以前に書いたエントリーの通りに飲ませています。


さて、話を戻して、 「ずーっと飲み続けて大丈夫なの???」という点について。同じような症状で同じ薬を与えられたら、やっぱり同じことを考えると思うんですよね。薬を分解するのに肝臓に負担がないのかとか、飲み続けると何か他の症状が出てこないのかとか。

私が言えることは、少なくともこの1年半、飲み続けていて、特段これといった変化もありません。むしろ現状維持してくれていています。水腎症の5歳〜7歳くらいのサビ猫です。少なくともこの1年半、副作用ぽいことも他の症状も(薬由来ぽいようなこと)はありません。単発的に便秘しますし、下痢もしますし、ゲロもしますし、便に鮮血が混じりますし、年に1回は膀胱炎になってますが、みゅーは元気です。ということでしょうか。

また、ちなみに、1日くらい飲ませるのを忘れても(この1年半ほどで3, 4回はありました)問題なかったです。 それから、24時間ごとというのも結構フレキシブルにしています。だいたい18-26時間くらいで分布していて、最頻値が24時間になっている感じでしょうか。最初の半年くらいは、かなり厳密に24時間を守っていましたが・・・だってみゅーちゃん、元気なんだもんww
 

さて、こちらのサイトにはフォルテコールの副作用についても書かれています。
http://stonecoldjaneausten.com/category4/entry29.html
うーん。どの症状もまぁ、あるかもしれないねーですが、腎不全だとどれも普段の感じと分かりづらいですよね。そしてこれが摂取している間、継続するようなものなのかもわからないのです。

で、このサイトにノバルティスの添付文書の写しぽいのを見つけました。一番下の過剰摂取のところを読んでください。以下に使用上の注意に関する部分を引用させていただくと・・・。



使用上の注意 ネコ
フォルテコールの使用開始時に血清中のクレアチニン濃度の上昇が見られる場合があります。この現象はフォルテコールの糸球体毛細血管における降圧作用によるものであるため、フォルテオールの使用を中断する必要はないとされています。健康なネコに高用量を使用した場合赤血球数の減少が認められました。この現象は臨床試験における慢性腎機能不全のネコには認められませんでしたが、治療中には血清中のクレアチニン値と赤血球数を定期的に観察することが望ましいとされています。2.5kg未満のネコに対する効果と安全性は確認されていません。
出血している猫や妊娠中、授乳中のネコに対する安全性は確認されていません。これらのネコに対して使用する場合には使用による有益性と危険性を考慮し、その使用が必要であると判断された場合のみに使用するようにしてください。体重1kgにつき10mgのフォルテコールを52週間使用した場合、卵巣の重量の減少が認められています。また、妊娠中期から後期にACE阻害薬を使用したほかの動物において催奇性があることが報告されています。
フォルテコールとほかの薬剤とをネコに同時に使用した場合の相互作用については確認されていません。ACE阻害薬とほかの降圧剤(カルシウムチャネル阻害薬、β(ベータ)遮断薬、利尿薬)などの併用によって降圧作用が増強される可能性があります。人間におけるACE阻害薬とNSAIDsとの併用による腎機能の損傷が報告されているため、ACE阻害薬とNSAIDsとの同時使用には注意が必要とされています。

フォルテコールはタンパク質と塩の分量を控えた食事療法と共に用いることでより効果的、かつ安全に使用できることが認められています。
ACE阻害薬の使用によって、慢性腎不全に関連づけられる高カリウム血症の原因となる血中カリウム値の上昇が引き起こされる可能性があります。フォルテコールとカリウムを保持する性質のあるほかの利尿薬とを併用する場合には、血清中のカリウム値を観察することが推奨されています。

過剰摂取:フォルテコールは、適用対象の動物に対する高い忍容性が認められています。健康なネコに推奨量の10倍の量を1年間投与してみたところ、特筆すべき症状は現れませんでした。しかし誤飲などによる過剰摂取によって一時的な可逆性の低血圧が引き起こされる可能性があります。万が一、可逆性低血圧が認められ場合には温かい等張食塩水液の点滴剤の投与による治療が必要となります。


健康な猫に、推奨量の10倍を、1年間!www


なんてことするんだ・・・という感想と同時に、それってそもそも薬として本当に効いてるの??って感想すら抱いてしまう内容です。と、まぁ、うん、、、よかったww それくらい摂取しても、大きな副作用がおきないお薬ってことで理解しよう。と考えています。

まぁ、お薬として安くはないですよね。でもそこはぐっと堪えて、猫のために働くのですw それが猫奴隷なのです。

そんなわけで、うちはまだしばらくこのお薬とおつきあいすることになりそうです。


ちなみにですが、膀胱炎のお薬であるアモキクリアと一緒に(ほぼ同時に)飲ませても、それもうちの子の場合は問題なさそうでした。


 できればお薬なんて飲まずにおきたいけれど、でも、まぁこの程度のお薬ならと思っています。


末長くうちでゴロゴロしててくださいw





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