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リビングの端以外の場所
帰宅したら、うちに来て間もなく二週間で初めて、リビングの隅っこ以外のところにいた。
毎日、「ここはμのうちだから、もっと自由にしていいんだよ」って言い続けてきたから、なんとなく寛いではなかったけど、影じゃない所に居てくれたのが嬉しかった。
可愛いから一緒に暮らしたいっていう人間の都合で連れて来られて、病気が見つかって美味しいご飯が食べれなくなって、すっかりしゅんとしてるこの頃。それでも毎日一度はしてくれるヘソ天。
こっちが幸せになるけど、μも幸せでいてほしいし、うちら二人も幸せでなきゃね。仕事も頑張らねば。
座椅子やベッド
野良だったせいか,最初は足元がモコモコするようなところは嫌がってたんだけど,この2,3日で急に座椅子やベッドの心地良さがわかったみたいで自ら登っていくようになりました.
リビングに置いてる座椅子
ベッドの上
うちの人,μが好きすぎるらしく,
ベッドの上で触ったまま自分が寝てしまいます.笑
元ご近所の猫マップ
元みゅーちゃんの地元周り,すなわち,うちの前の家あたりは,やたらと猫が多い一帯でした.
捕獲の段になって,一緒にサビにゃんの面倒を見て仲良くしてもらっていたおばさん経由で,他の猫派ご近所さんとも話すようになった.サビにゃんことみゅーちゃんの行動範囲は非常に狭かったみたいで,うちの周り,半径50mもなかったのかもしれない.
うちのテラスハウスと隣の境の壁を歩くサビにゃん.
うちを中心に近所の猫マップと,サビにゃんの行動範囲.今から思うと,実に猫だらけで猫派の家の多い一帯であったw うちの周り,とにかく猫好き猫派のおばさん,おじさん,一家でありましたw
仲良くしてもらってたおばさんちは,一方通行の入り口側にあって,茶トラと白黒の猫が居て,雌なんだけど体格が良くて,サビにゃんことみゅーちゃんはしょっちゅう追い払われていた.その黒と茶トラ.
そしてうち(テラスハウス)の斜め向いには三毛.これとそっくりなのがもう1匹いるんだけどどっちがどっちか見分けがつかないし,両方同時にはなかなか見かけない.我が家のあるテラスハウスは,元はと言えばこの三毛の陣地だったので,この三毛はみゅーちゃんが来ることを毛嫌いして,しょっちゅう追い払いに来ていた.なのでみゅーちゃんにとって,一番遭遇する天敵だった.
ちょっと裏にいる茶白のブチ.
サビにゃんことみゅーちゃんが最初の頃にいたと思われる裏の畑.日向ぼっこしている猫がよくいた.おばさんいわく,こっちの畑にサビ猫がもう一匹居たそうな.
一方通行のかなり奥の方の家の飼い猫.私がブサイクって呼んでたちょっと可愛くない猫.
一匹だと思っていたら二匹だったデカいキジトラs.これのどっちかも,よくみゅーちゃんを追い払ってた.色的に右のやつかしら?体格差で超小柄なみゅーちゃんはひとたまりもないので,ひたすら走って逃げてたw
うちが住んでるテラスハウスの隣は,大きめの御宅で,そこのおばさんも猫好き.猫を飼ってたけどみんな死んじゃったんだそうな.そこで,サビにゃんことみゅーちゃんがウロつくようになって,庭でウンをしていたらしいんだけど,許してくれてたんだって.
そしてうちの向い側の3件ほど奥の御宅の自転車がみゅーちゃんの寝床だったようで. 寝床にされていた自転車のカゴにかけていたカバーは,爪でボロボロにされちゃったので,この間捨てたのよーって笑っていらした.
或る日突然現れて,どこから来たのかさっぱりわからないサビ猫.流れ着いた先がこの猫好きの集まる一帯だったみたい.猫同士の付き合いは大変だったかもしれないけれど,ご飯に困ることはなくてよかったのかもしれないね.おかげで可愛がられすぎて誘拐されちゃったけどw
引っ越してしまった今でも,暇な時はこっちの町内にふらっと猫を見に行くことがある.今でもそこを歩くと,トコトコとサビにゃんがでてくるような気がするのでした.
推定5歳
捕獲前のことはおいおい書くとして,
捕獲後のことも忘れないうちに書いていこう.
捕獲してちょうど1週間となった この週末,
健康診断のために病院に連れて行ってみることにした.
捕獲された日に入ってたケージのこと,もう忘れちゃった?
病院は,μの地元でもある前の家の近くで,
そこは予約もできるので待たなくて良いのが助かる.
血液検査,感染症の検査,尿,便,エコー,X線など時間内でできる限りのことをやってもらえるようにお願いして,午前中いっぱい預けることに.
あと,
・この子の年齢は?
・避妊手術されているのか?
・野良時代からお水をよく飲む&右目に目ヤニが気になる
も診てもらうようにお願いしました.
午後に入ってから,お迎えに来てくださいと電話があり行ってみると,
「ちょっと気になる点がいくつかありますので,ご説明しますね.」
と言われ,この時点で私,半泣きになる.
そう,この子は野良の時代からやたらお水を飲む日があって,
シンディさんの最後と同じように腎臓が悪いんじゃないかと思っていたから...
それに,毛ツヤとか性格とか顔つきとか,1歳ではないような気がする.
でもおもちゃへの食いつきとか遊び方を見てると,
若いのは確かな気がする...
近所の人たちが,「去年からこのあたりにいるから去年生まれ.」「初めは小っちゃかったけど大きくなった.」「向こうの畑で生まれたみたい.」「初めはこの柄が2匹いた.」という話が,この子との関わりが深くなるにつれイマイチ信じられないような気がしていた.
さらに,うちの人は,この春に発情の行動を全く取らなかったので避妊されているんじゃないかとも言っていた.
と,まぁ,予想通りでした.
「この子,何歳くらいですか?」
「うーん,1歳っていうことはないですねー.歯の汚れの感じから5歳くらいにはなってるんじゃないかと.」
「やっぱり!!」
「あと,避妊手術されてるかどうかわかりましたでしょうか?」
「されてますね.お腹にぽこぽこぽこっと縫った跡がありますから.」
「やっぱり!!!」
そして,悲しい予想も当たってしまった.すでに腎臓が悪かったのだ.
野良時代の食生活がたたったのかなぁ.
もっと早く,半年前に出会った時点で捕獲していたら良かったんだろうか.
でも半年前はまだ捕獲できるような関係じゃなかったし・・・
猫の腎不全は治る病気ではないのは,私もうちの人も,別々に前の猫で経験済み.
食事やお薬でできるだけ悪化を遅らせるしかないのも理解している.
うちのシンディさんと,うちの人のご実家のチロさん,
2匹とも長生きで高齢の末の腎不全でした.
でもμはまだ若いのに.
やっと野良じゃなくなってご飯の心配がなくなったのに.
好きなものたくさん食べさせてあげたかったのに.
うっすらと予想していたけど,泣けました.
捕獲する前に,うちの人とは,
「たとえ猫エイズでも,何か持病を持ってて余命数ヶ月であっても,この子を飼うよね?」
「もちろん.」
って会話はしていたけど,本当にもう持病を持っていたとは・・・
けれども,腎不全の進行度はまだ高くない.
血液検査も尿検査もそんなにひどい値じゃないので,
ACE阻害薬というお薬と食事療法で現状維持を頑張ることに.
さらに原因がわからない腹水もレントゲンに写った.
良かったのは,翌日の検査結果で,
猫エイズ(FIV)も白血病(FeLV)も陰性だったこと.
この上,他の病気もあったらかわいそうでならない.
ネットの掲示板とかブログとか,
シンディさんの時もかなり調べたことをまた調べる.切なくなる.
けれども,そんな情報に振り回されて必死になるよりは,
μの生命力に任せて,お薬が良い方向に作用することを信じて,
のびのび幸せを感じてもらう方が重要だなと.
いっぱい食べて,いっぱい遊ぼう.お腹のお水もどっかに消えますように.
とはいえ,病院から帰ったらぐったり.食事もそこそこしか食べない.
病院に行く方がかわいそうなのに,1ヶ月後にまた来いって.
人間の都合で長生きしてほしいんだけどね,人間のエゴだよね.
シンディさんの時もそうだったけど,
にゃおん!しか言わない小さな命とどう向き合うのか,考え続けても答えはない.
ただ一つ,幸せに暮らしてほしい.
野良の頃はどこで寝てるかもわからなくて,
寝姿も,寝息を立てているのを見ることもなかったけど,
お気に入りのAmazonの箱で疲れて眠る姿を見て,
改めてこの子にとってのいいお家にしたいなーと思いました.
5歳かぁ...どんな半生を送ってきたの?
どうしてある日,うちの前に来たの?
話して聞かせてほしいよ...(^ ^)
そして捕獲,そして誘拐.
壊れたシンディのキャリーケースを見て,
ああ,中途半端な(本当は野良のままの方がこの子にとっては幸せなんじゃないだろうかという悩みを持ったままで)気持ちで迎え入れようとしたことがいけなかったんだなって思った.シンディがそう言ってるような気がした.
おばさんが,私が泣いてるのを見て駆け寄ってきて,
「どうしたの?大丈夫よ!あの子は賢いから大丈夫.わかってくれる!」
って励ましてくれる.
うちとおばさんが騒いでるから,近所の人たちも心配そうにワラワラ出てきて,意外なことが判明する.うちの向かい側の3件ほど向こうの家の方が,
「あの子なら,毎日うちの自転車で寝てるわよー」
と.
ずっとサビにゃんがどこで寝てるのかを知らなかったおばさんと私はびっくり.
そんな近くに寝起きしていたのか!なるほどだからうちの扉の音が聞こえて飛び出して来れる距離だったのか!
この柵の奥に庇があり,その下に置いてある自転車のカゴが寝床だったらしい.(手前の青い自転車じゃなくて)気づいたのはここ2,3ヶ月前のこととおっしゃるので,きっとうちが仲良くなり始めた頃に,どこかから引っ越してきたのかな.
この奥にある自転車.
なるほど.だから時々ここの壁に乗ってることがあったのか.
近所の皆さんが励ましてくれ,おばさんがご飯で釣って,うちとサビにゃんの仲介をしようとしてくれる.ごめんね.怖い思いさせちゃったね.そして,明日,もう一度捕獲を試みることにして,新しいキャリーケースとケージを買いに行く.
もう怖い思いはさせないように,何より,幸せにするって思わなきゃいかんなと.
そうして翌日,朝,窓から見下ろすと,居る.いちおううちに来てくれている.そしてこの遠目の写真,ゴミ置き場のネットに絡んでる写真が,野良時代最後の写真になるのでした.
しかし,サビにゃんは,昨日の出来事があって,なかなかうちの玄関の中には怖がって入ってくれない.やきもきしたおばさんが,ご飯で釣りながらうちの中にさびにゃんを引き入れ,完全に中に入った瞬間,私が外から玄関の扉をバタンw
中からサビにゃんの叫び声が・・・
すかさず,ベランダ側の窓から出てきてくれたおばさんと入れ替わり,中に入って,恐れおののくサビにゃんをキャリーケースに突っ込み,今度は「大丈夫だから!心配するな!」と言い聞かせて,車に乗り込み,新居へ.誘拐.
いらっしゃいw
ちみは今日から家猫です.
疲れたね.
まだまだ怖いね.
翌日は引越しで業者がバタバタと荷物を運び込むなか,よく頑張ったね.
トイレもぼちぼち覚えような.
初ウンはちょっと場所がそこではなかったねーw
爪研ぎの使い方も覚えような.
本当によく頑張りました.
君の名前は,ギリシャ文字でμと書いてみゅーですよ.
伸びをするのが大好きな君っぽい字でしょう?
仲良く暮らしていこうな!
2015年5月24日.出会ってから半年とちょっと.
サビにゃんは,家猫になりましたとさ.
捕獲失敗.
うちの前に現れた頃は,決してかわいいとは言えない柄に,ひょうきんな顔,「にゃおん!」っていう特徴的な鳴き方.うーん,この子の魅力は,愛嬌だなーって思っていたのですが,徐々に徐々に,近くで見るにつれ,あれれ??この子かわいい?って思うように.
そういえば,おばさんが,
「この子,明るいところで見たら,とっても綺麗な顔をしてるのよ.ちゃんと見てあげてみて!!」
って言ってたっけ.
もうすぐ一緒に引っ越すんだから,もううちで寝ればいいのに・・・と思うんだけど,玄関のドアを閉めて閉じ込められるのを心底怖がっていて,ダメみたいなんです.
堂々と入ってくるくせに,退路を断たれないようにちゃんと考えて行動しているのが何とも言えない.野良で生きのびてきた故の警戒心.
もはやうちの周りは縄張りなんだけどね.
もうすぐ一緒に引っ越すんだよ.
名前も考えてるんだよ.
一緒に暮らそうね.
引越し準備,始めたんだよ.
おい,わかってんの?
ねぇw
わからんかー.
野良で,お外で過ごすのももうあと数日なんだよー.
君と幸せに暮らせるかなぁ..
天敵の三毛にもバイバイしてきなよ.
雨の日に,車の天井に登って,
天井の水滴を飲むことも,もうなくなるんだよ.
うちの前の家の玄関の塀に登ってうちの二階の窓に向かって「にゃおん!」 って呼ばなくても,ずっと一緒にいるから.
わかってる?
ずっと一緒に.
幸せに暮らせるかなぁ.
かわいいね.大好きだよ.
野良に未練はない?大丈夫かな...
って,そんな迷いが通じたのか,
捕獲を試みた2015年5月23日.一旦は捕獲したものの,恐怖に怯えたサビにゃんは,古いシンディのキャリーケースの中で泣き叫んで大暴れして,キャリーケースを破壊して猛ダッシュで逃亡.捕獲に失敗してしまうのです.
向かいの家の裏の壁から,うちをじっと見つめる目が,
「どうして?大好きだったのにどうして怖いことするの?」
って言ってるみたいで,私,号泣.
野良で生きてきて,なんとなく行き着いた先に,優しいおばさんと,可愛がって撫でてくれるうちの二人.この三人だけは,仲間だと思って信じてたのに,どうして怖いことするの?なんで?なんで?って問いかけるような目で,遠巻きにうちを見てる目が悲しそうで.
もう二度と,うちに来てくれないんじゃないか,もうこのあたりからも居なくなってしまうんじゃないかと,もうこれでお別れになってしまうんじゃないかと,何より,怖い思いをさせてしまって,あんな悲しい目をさせてしまったことがかわいそうで申し訳なくて.
茫然自失.
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