東レ、猫の腎臓病治療薬を開発 国が承認:日本経済新聞


2017年4月より共立製薬を発売元として発売が開始される予定ということで、新しい腎不全のお薬が現れたようです。みゅーちゃんが可能性があると言われていた多発性嚢胞腎とは根本原因が異なるので、ダメなのかもしれませんが、水腎症の場合はどうなんでしょう。気になるところですが、ニュースリリースのレベルでは副作用なんかの情報はまだよくわかりませんね。続報とリリースに期待です。

東レ、猫の腎臓病治療薬を開発 国が承認  :日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23HTZ_T20C17A1TI1000/

東レは23日、猫の死因のトップとされる慢性腎臓病の治療薬を開発し、農林水産省から承認を取得したと発表した。腎機能低下を抑制する猫用の治療薬は世界初という。4月から動物医薬品大手の共立製薬(東京・千代田)が販売する。慢性腎臓病は10歳以上の高齢猫の半数以上が発症するとされ、治療薬が待ち望まれていた。   腎臓病は猫がかかりやすく、食欲不振などを経て最終的に腎不全になる。これまでは点滴といった対症療法などしかなく治療の選択肢が限られていた。   発売する「ラプロス」は錠剤タイプの薬で1日2回口から投与し、腎臓病の進行を抑える。東レがヒト向けに販売する血管拡張作用のある薬の有効成分を応用した。   ペット用医薬品の国内市場は400億円程度で、ペットの長寿化で増加傾向にあるという。そのうち猫向けの腎臓病治療薬の市場は6億円程度といい、同社は3年後までに年間3億~5億円の売り上げを目指す。ライセンス契約などで海外展開も検討する。


2017年1月23日
http://www.toray.co.jp/news/plastics/detail.html?key=93746DCF52C4544E492580AE0030736C
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤 ラプロス®について、2017年1月13日付で猫の慢性腎臓病治療薬としての製造販売承認を取得しました。本年4月より共立製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:髙居隆章)を発売元として発売開始予定です。   現在、犬と並んで最も身近なペットとして親しまれている猫にとって、かかりやすい病気の一つに慢性腎臓病が挙げられます。慢性腎臓病は、腎臓の機能が徐々に低下していくことで、食欲不振や体重減少、多飲多尿、嘔吐など様々な症状が現れます。特に高齢の猫においてよく認められ、10歳齢以上の猫における有病率は30~40%にのぼると報告されています。しかし、猫の慢性腎臓病は、病態が解明されていないことも多く、治療の選択肢は限られていました。   ところが近年研究が進み、猫の慢性腎臓病は病理組織学的に間質の線維化と炎症が主体であり間質の線維化が腎機能低下と最もよく相関することが分かってきました。腎臓の線維化は、炎症や虚血、低酸素状態、線維化によるさらなる虚血と低酸素状態…という風に悪循環を形成して進行していきます。つまりこの腎線維化プロセスを抑制することができれば、腎機能の低下を抑制できると考え、開発に着手しました。   ラプロス®は、ベラプロストナトリウムを有効成分とする経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤であり、血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用及び抗血小板作用を有しています。これらの薬理作用によって腎臓の虚血および低酸素状態を改善させると考えられており、腎機能の低下を抑制し臨床症状を改善させます。  国内で「腎機能低下の抑制」を効能効果として承認を取得した薬剤はラプロス®が初めてであり、猫医療に心強い治療選択肢を提供することができたと考えています。


東レ、猫慢性腎臓病治療薬「ラプロス」の製造販売承認を取得 | マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/01/23/410/ #マイナビニュース


東レ、猫の慢性腎臓病治療薬の承認取得:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012300347&g=eco

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